来月発表が期待される2023年のApple(アップル)のフラッグシップスマホiPhone 15。毎年、販売台数が話題になりますが、今年のAppleはそこには期待薄のよう…。
初期生産台数をカット
9to5Macの報道によれば、AppleはすでにiPhone 15シリーズの生産台数をカットしているといいます。
年内のiPhone 15シリーズの販売台数は8500万台と予想(期待)する報道が事前にでていました。先月には、Bloombergもスマホ市場全体の停滞でもAppleは出荷台数を維持と報道していました。
が、最新情報では、(生産台数カットの報道が事実ならば)Appleはかなり渋めで生産数を決定したといえます。
なんで少なめ予定なの?
生産台数カットの原因のひとつはサプライチェーン事情。
ベゼル極薄とかアクションボタンとかチタンフレームとか、iPhone 15ではハード面で大きなアプデが期待されており、ソニーのカメラセンサー調達も含め物理的なモノの調整が難しかったのではないでしょうか。
2つめの原因はユーザーの買い換え鈍化。アナリストのJeff Pu氏は、新しい端末への乗り換え率が低下すると見越しており、それが少なめ販売台数見込みに反映されているのではないかと解説。
iPhone 15は、Proラインの値上がりが予想されており、気安く買い換えられるお値段ではなさそうですし…。
スマホ市場は世界的に停滞
解析ファームのJeff Fieldhack氏は、スマホ市場全体の世界的落ち込みを指摘し、今年の全体出荷台数は11億5000万台程度になると予想しています。
これは、2013年以来の少なさで、去年からは6%減少。
販売台数減少をどこで補うか
Appleのティム・クックCEOも市場の成長鈍化は重々承知しています。停滞する市場の中で成長しようと思えば、シェア拡大に力をいれる必要があるのでしょうが…。
そのためには、まず乗り換え障壁を下げてくれ…。
消費者目線でいえば、買い替え率が下がる=ひとつの端末を長く使っているということ。無理矢理長期使用するのではなく、パーツアプデや修理がしやすくメンテナンスしながら長く使えるというのが理想です。
世界的にサステナガジェットの動きが大きくなってきているので、メンテナンス売り上げでの成長を企業には期待したいところ。
Macも売り上げ台数減少のAppleですが、Appleという企業で見ると有料サブスクのおかげで利益は好調なんですけどね。