子どもだけで留守番・外出させることは「放置」で虐待に当たるとして禁じる埼玉県虐待禁止条例の改正案を巡り、県内選出の自民党国会議員が8日、「強引に進めることは断固反対」とX(旧Twitter)に投稿した。
改正案を提案したのは自民党の県議会議員たちだが、市民や他党に広がる反発だけでなく、身内から突きつけられた懸念にも向き合うことを迫られている。(デジタル編集部)
◆「何とか引き下げを」
「断固反対」を表明したのは、さいたま市を地盤にする牧原秀樹衆院議員。8日正午すぎの投稿で、「これだけの反対の声がある中強引に進めるのは私は断固反対です」「諦めずに何とかいったん引き下げるよう働きかけます」と、改正案の成立を止めようとする姿勢を明らかにした。
午前11時の投稿には、県議団の判断を尊重して「通常は口出しはしない」としつつ、改正案に反対する意見にも理解を示し、「非現実的なことで虐待と言われることはあり得ないことです」と書いた。
自民党埼玉県連の会長、柴山昌彦衆院議員も8日午前6時前、「国会議員たちには寝耳に水でした。早急に善処を求めていきます」と投稿した。
◆過半数は自民 判断が変わらなければ
埼玉県議会は定数93人の過半数を自民党の会派が占めている。
6日に開かれた県議会の福祉保健医療委員会では、自民に加えて公明も、改正案に賛成した。自民、公明の県議会議員たちが考えを変えなければ、最終的な判断の場となる13日の本会議でも、改正案が可決される可能性は高い。
一方で、改正案の可決阻止を目指して6日に始まったオンライン署名「10月13日可決予定!STOP! 埼玉県 子どもだけの登下校禁止条...
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