AIのチップが飛ぶように売れてるNVIDIA(エヌビディア)。
株も売れに売れて、とうとう時価総額でAmazon、Alphabet(アルファベット)を抜いて、Microsoft(マイクロソフト)、Apple(アップル)に次ぐ全米第3位の企業になりました。

2日連続のごぼう抜き
Amazonを抜いて「Googleの後ろ髪を掴んだ」と報じられたのが火曜のバレンタインデーで…
水曜終値でもう1兆8300億ドル(約275兆円)に達して、2日連続のごぼう抜き。AI需要すげ~としか言いようがありません。
Bloomberg Intelligence上級アナリストのMandeep Singhさんはこう分析しています。
AIの追い風をモロに受けている。インテル、シスコといった競合もいるし、企業がAIに回せる予算だって限りあるIT予算のなかから捻出しなければならない。そう考えると稼ぎすぎ。10年、20年のスパンで見たら売上も一段落着いていくとは思う。
ただ今のところ売上予想をものすごく高く設定して、ことごとく予想を上回る結果を出しているので、あと何四半期かはこの状態が続くかもしれない。
今年に入って49.23%も株価が上昇したNVIDIA。これがもう半年も続くってこと⁉なんでしょうか…。
チップ再販事業会社への出資も
NVIDIA関連では、「SalesforceがNVidiaチップ再販事業の会社・Together AIに出資、評価額10億ドル(約1500億円)超」という驚きのニュースが出回ってます。
AIモデルを開発したいけど、NViIDIAのチップが入手困難なせいで夢で終わってしまいそう。そんなAIデベロッパーのために品薄なNVIDIAのチップを中古でも街頭でも口コミでも転売でもなんでもいいから搔き集めて提供するのが主業務のこの会社。設立20か月のホヤホヤなのに、企業評価額は4か月前の投資ラウンドの倍に膨らんじゃってるんです。
そのうち、みんなが搔き集めてくれたNVIDIAチップのおかげでユニコーンなれたわ~って会社が生まれるかもしれないしね、っていう夢のある投資ではあるけれど。冷静に考えると、NVIDIAチップを搔き集めるだけの会社がビリオンドル企業ってどういうこっちゃ…。
InstagramがFacebookに買われたのが10億ドル(2021年)。YouTubeがGoogleに買われたのが16億ドル半(2006年)。今はNVIDIAチップ揃えるだけの会社が10億ドル。戦時中の物資調達みたいなものか…。
Source: CNN