昨日の夜、X(旧Twitter)を見ていたら「フリスビー丼」というワードがトレンドに上がっていた。何だそれ? と思ったら、どうやら「すき家」の『まぐろたたき丼』のことらしい。とんでもねぇあだ名付けられとるやん。

なんでも販売休止していた『まぐろたたき丼』が2024年3月27日に復活を果たしたんだとか。なるほど、それがきっかけで歓喜のフリスビー祭りが沸き起こったんだな。

ただ、さすがにフリスビーは言いすぎではないか? 実は一度も食べたことがないので、これを機に初めて頼んでみることにした。

・初フリスビー

というワケで「すき家」にて『まぐろたたき丼』を注文。価格は並盛で税込600円だ。


個人的にまぐろとフリスビーがまったく結びつかないのだが、なぜみんなこぞってフリスビー丼と呼んでいるのだろう? 本物のフリスビーを見たことないのか? ところが待つこと数分……


フリスビーが来た。

・超えてきた

ご飯の上に横たわる薄ピンク色の円盤。やや楕円形ではあるが、想像していたよりも150倍くらいフリスビーである。危なく「ほらジョン!」と、どこぞの犬に向かってブン投げそうになったぞ。


もはや「すき家」自らフリスビーに寄せにいっているとしか思えない。大袈裟に言っているだけと思ったが、なるほど、たしかにこれはフリスビー丼だ。



・フリスビーの味

フリスビーに醤油をたらすという迷惑系YouTuberの如き蛮行に手を染めた後、箸を入れた私(あひるねこ)は再び強い衝撃を受けた。そう、なんとこのフリスビー、想像通りに硬いのである。どこまでも期待を裏切らないヤツめ。


まだ軽く凍っているのだろうか? これは味に関しては期待できないな……と思いきや、口に入れてみると……おや? 意外と悪くない? というか、むしろおいしい。マジかよ、このフリスビーうまいぞ!

・フリスビーは美味

ご飯の熱で温められることによって、徐々に柔らかさを帯びていくフリスビー。もし最初からこの状態だったら、後半になって温まりすぎる可能性もあったはずだ。


つまり、最初に軽く凍っていたのも計算の内……? 計算の末に、フリスビーとして生きることを選択したと……? 頭がいいのか悪いのかよく分からんが、ここで私はさらなるとんでもねえメニューを発見する。


『まぐろたたき皿』(税込500円)だと……?



・まさかの単品

すぐさま追加注文したところ、フリスビーが皿にのって到着するという異常事態が発生。もはやフリスビー丼ですらない。フリスビーである。これもうジョンがイタズラで皿の上にのっけただろ。何がどうなってるんだよ。


せっかくなので丼に移した結果、ダブルフリスビー丼というややマック味のある珍メニューが爆誕してしまった。で、結論から言うとマジで最高。自分の中にくすぶる “まぐろ欲” が完全に満たされたのだった。

・フリスビーはイケる

フリスビー丼はご飯の量が少々寂しいが、これで税込600円ってのは存外お得かもしれない。見た目はともかく、同程度のクオリティーの丼を1000円弱で出している観光地は意外とありそうな気がする。



ファンがフリスビー丼復活で騒いでいたのは、「ただ単にフリスビー丼と言いたかったから」では決して……いや、それも半分くらいはあるだろうが、純粋に『まぐろたたき丼』が有能で、復活を待ち焦がれていたからに違いない。

今回、自分で初めて食べてみて、ようやくそのことに気付けた。フリスビー丼を疑っている人にこそぜひ食べてもらいたい。

参考リンク:すき家
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.