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万博アクセスに「黄信号」 シャトルバス運転手100人不足

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夢の洲の現在地 大阪・関西万博まで1年
夢の洲の現在地 大阪・関西万博まで1年

 JRゆめ咲線の終着・桜島駅(大阪市此花区)に降り立つと、工事用フェンスが張られた目の前の広場で、小型重機が音を立てていた。裏手にあるユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のジェットコースターからは浜風に乗って客の絶叫が運ばれてくる。ここは、2025年4月に開幕する大阪・関西万博の会場に最も近いJRの駅だ。現地へ向かうシャトルバスの発着場整備が進む一方で、非常事態が起きていた。

 <開幕まで1年>
 2025年大阪・関西万博(4月13日~10月13日)の開幕まで13日で1年。万博を巡っては、海外パビリオンの建設の遅れに注目が集まる一方、別の課題も浮かぶ。夢洲の「現在地」を計3回で報告する。

 「何とかしないと計画自体が破綻しかねない」。万博の輸送計画を担う日本国際博覧会協会の幹部は苦悶(くもん)の表情を浮かべた。会場の人工島・夢洲(ゆめしま)へは、延伸予定の地下鉄と桜島駅など近隣主要駅からのシャトルバスが主な交通手段だ。ところが、この桜島駅を発着する路線に必要な180人のバス運転手のうち、80人しか確保の見通しが立っていないという。

会場アクセス「分散計画」に暗雲

 協会は25年4月から半年間の会期中に2820万人の来場目標を掲げ、1日当たり最大22万7000人を見込む。夢洲は四方を海に囲まれ、陸上からのアクセスは橋とトンネルに限定される。会場直結の鉄道は開幕前に新駅「夢洲」まで延伸開業する地下鉄・大阪メトロ中央線だけだ。来場時間は予約制で…

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