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「円安上等。1ドル300円でも誰も文句言うはずない」経済学者の高橋洋一さん主張 『正義のミカタ』

2024年5月4日 11時43分

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嘉悦大の高橋洋一教授

嘉悦大の高橋洋一教授

 経済学者の高橋洋一さん(68)が4日、ABCテレビの番組「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」に出演。「1ドル=300円でも、政府が儲けた分を国民に還元すれば誰も文句を言わない」と主張し、歴史的な円安進行を肯定する見解を述べた。
 高橋さんは「円安上等。1ドル=300円なら成長率20%」などと書かれたフリップを手に「円安は日本政府が最大のメリット享受者」と解説。政府が保有するドルが、円安により約40兆円の為替差益が生じていると推計し「これを(国民に)吐き出せば円安なんか誰も文句言う人はいなくなる」と述べた。
 さらに「『1ドル=300円になったら』と安倍さんが3年くらい前に言ったんだけど、その時はだいたい300兆円くらい儲かる。そうすると1人あたり250万円返せるから、誰も文句言うはずない」「安倍さんにこの話をしたら『そうだな~』って言ってました。そりゃそうでしょう」と高笑い。さらに財務省が「円安埋蔵金」を隠していると主張した。
 タレントほんこん(60)も「テレビの経済評論家の方はこの話を全くしない」「キー局の番組で偉そうに安倍さんの言うてることに『音痴や』と言うてる方おったけど、このことを一切言わないのは何なんですか」などと同調した。
 日米金利差の影響で4月29日には34年ぶりに1ドル=160円台をつけたが、為替介入とみられる2度の急変動で5月3日には1ドル=152円台となっている。アベノミクスを主導した安倍晋三元首相も2年前に自民党の会合で「1ドル=300円になったら、あっという間に経済回復」という主旨の発言をしていたことがBS-TBSの番組「報道1930」で報じられている。
 元大蔵・財務官僚で嘉悦大学教授の高橋さんは、過去に内閣参事官などを歴任。新型コロナウイルスの感染拡大が進んでいた2021年5月には、感染状況について自身の旧ツイッターに「この程度の『さざ波』。これで五輪中止とかいうと笑笑」と書き込んで批判を浴び、内閣官房参与を辞任した。

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