コンテンツにスキップする

米政府、ファーウェイ向け半導体輸出許可取り消し-インテルなど対象

  • 中国の通信機器大手ファーウェイに対する規制を強化
  • クアルコムも輸出ライセンス取り消し-株価下落

米政府は中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)向けにクアルコムやインテルが半導体を輸出するライセンスを取り消した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにしたもので、ファーウェイに対する輸出規制を一段と強化した。

  関係者が匿名を条件に話したところでは、ライセンス取り消しは、ファーウェイのスマートフォンやノートパソコンで使用される米国の半導体販売が対象。下院外交委員会のマイケル・マコール委員長は7日のインタビューで、政権の決定を確認した。同委員長は、今回の措置は中国による高度な人工知能(AI)開発を阻止する鍵になると述べた。

  インテルとクアルコムのライセンスに関する決定について説明を受けた同委員長は、「ファーウェイにチップを販売することを阻止するものだ。この2社は、中国と少し過ぎるとわれわれが常に懸念してきた企業だ」と述べた。

  米商務省はファーウェイへの輸出に関する「特定のライセンス」の取り消しを確認したが、具体的な内容については言及を避けた。7日の声明は「当局の管理体制が国家安全保障と外交政策上の利益をどう守るのが最善かを継続的に評価している」としている。

  輸出ライセンス取り消しについては英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が同日先に報じた。クアルコムの株価はFT紙の報道を受け、0.9%下落し180.15ドル。インテルの株価はほぼ変わらずの30.68ドル。

  クアルコムは最近、ファーウェイとの取引はすでに制限されており、まもなくゼロになると説明していた。クアルコムは比較的旧式の第4世代(4G)移動通信ネットワーク接続を提供する半導体をファーウェイに供給することを許可されているが、第5世代(5G)接続を可能にする製品の販売は禁止されている。

  ブルームバーグのサプライチェーン分析によると、ファーウェイはクアルコムの顧客上位10社には入っておらず、インテルの上位顧客リストにもない。

関連記事:

原題:US Revokes Intel, Qualcomm Licenses to Sell Chips to Huawei(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE