能登半島地震で倒壊した石川県輪島市河井町の漆器製造老舗「五島屋」の7階建てビルについて、「杭(くい)基礎」で支えられた建物が地震で倒壊した国内で初めての事例となった可能性が高いことが、東京工業大の田村修次教授(地盤工学)らの調査で分かった。
6月25日にオンラインで開かれた日本建築学会北陸支部の能登半島地震災害調査暫定報告会で示された。
杭基礎とは、ビルなどの基礎工事で多用され、コンクリート製などの杭を地面下に打ち込み建物を固定する工法。軟弱な地盤でも、地中の硬い層まで杭を到達させることで建物をしっかり支える効果があるとされる。
◆基礎部分から折れるように
7階建てビル...
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