Kyoko Shimbun 2024.09.08 News

星間ガスを分煙?「喫煙宇宙(スペース)」見つかる 千葉電波大 これは嘘ニュースです

しちぶんぎ座近くで見つかった喫煙宇宙(左上は拡大画像。千葉電波大提供)
 千葉電波大学物理学部の研究チームは7日、星間ガスや宇宙塵(じん)が集中する空間を地球から56億7千万光年離れた場所で発見したと発表した。ガス状物質が立方体状に仕切られた狭い空間にひしめき合っている様子から、「喫煙宇宙(スペース)」と命名した。

 喫煙宇宙はしちぶんぎ座の方向で見つかった。同大が打ち上げた小型X線天文衛星「うおのめ」が撮影した画像を解析したところ、一辺が30万光年ほどの立方体の内部に水素を中心とするガスや宇宙塵が集中していた。一方、その周囲には全く物質が存在しない空間が広がっていた。

 同大所有のスパコン「ディープ・ホワイト」を使ったシミュレーションでも、物質が自然に立方体状に偏って分布する可能性は極めて低いことが確かめられた。宇宙の「分煙化」を進めるため、何者かが人為的に隔離した可能性が高いという。

 今回の発見は、喫煙宇宙を作る技術を持った知的生命体の存在を裏付ける証拠として注目が集まる一方、米プロンストン大学の坂本義太夫客員教授は疑問を呈する。

 「宇宙に存在する物質の量は一定だが、空間は絶えず膨張しているため、宇宙全体の密度は誕生以来ずっと低下し続けてきた。宇宙の密度は今の時点でも1立方メートルあたり陽子1個程度と極めて希薄。分煙化する意味がない」

 しかし、研究チームの野井朗是千葉電波大教授は「雲のように拡散したちりやガスは宇宙を観測する際、見通しを悪くする。我々が宇宙を観測しやすくなるよう、何者かがガスを狭い空間に隔離してくれているのだと思う」と反論する。

 研究報告は「宇宙の膨張によってガスの密度が下がり続ければ、宇宙全体が晴れ上がるため、いずれ喫煙宇宙を作る必要がなくなるだろう」と予測する。ディープ・ホワイトがはじき出した計算によると、煙のない美しい宇宙が眺められる「宇宙の全面禁煙化」までにかかる時間は、約1グーゴル(10の100乗)年だという。

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