こんにちは! 沖縄で暮らす管理栄養士の北嶋佳奈です。
今の季節、沖縄の市場やスーパーでよく見かける野菜がゴーヤーです。東京にいたころは「ゴーヤ」と呼んでいましたが、最近は沖縄の方にならって「ゴーヤー」と呼ぶようになりました。市場などでは時々安いものも見かけますが、大きさによって1本150~250円くらいで買っています。
独特の苦みのイメージが強いゴーヤーですが、じつはビタミンCが豊富な野菜。ゴーヤーには、ビタミンCが多い野菜としてよく名前の出る小松菜やキャベツの倍ほどのビタミンCが含まれています。
ビタミンCは強い抗酸化作用で、疲労回復や健康的な肌作りを助ける効果などが期待できます。ゴーヤーはくたびれた体を中から外からサポートしてくれるうれしい野菜、というわけです!
今回ご紹介するのは、そのゴーヤーを美味しいおつまみにする「ゴーヤーのスピードピクルス」のレシピ。甘酸っぱくてほろ苦いお手軽ピクルスにすれば、まだまだ蒸し暑い季節のビールのおつまみにぴったりですよ。私のオススメのアレンジもおためしください。
そうはいっても、さすがにそのままでは苦くて食べづらいゴーヤー。そこで、苦味を適度にやわらげておいしく食べるポイントは「塩、砂糖でもむ」「油と一緒に調理する」の2つです。
切ってから水にさらしたり、熱湯でゆでたりしても苦みはやわらぎますが、ビタミンCは水溶性の栄養成分なので溶け出しやすくなります。塩と砂糖でもむのは、手軽さと味、そして栄養面からもオススメのレシピです。
北嶋佳奈の「ゴーヤーのスピードピクルス」
【材料】(作りやすい分量)
- ゴーヤ 1本(正味200g程度)
- 塩 小さじ1/2
- 砂糖 小さじ2
- 酢 大さじ1と1/2
- オリーブオイル(サラダ油でもOK) 大さじ1/2
作り方
1. ゴーヤーは縦に半分に切ってスプーンで種とワタをかき出し、3mmほどの厚さに切る。
以前はゴーヤのワタ=苦い、でしたが、今は苦みが強いのはワタではなく外側のイボイボといわれています。そこで、ワタはそこまでしっかり取らずに、やわらかい部分だけ種と一緒に取るようにしています。食感が苦手ならしっかり取るといいでしょう。
2. 切ったゴーヤーをボウルに入れて塩、砂糖をかけ、
もみ込み、冷蔵庫に入れて10分ほどおく。
塩もみして余分な水と一緒に苦み成分を外に出します。さらに、砂糖で下味を付けることで苦みがまろやかになります。
3. ゴーヤを軽く絞って余分な水分を捨てる。酢、オリーブオイルを加えて和え、冷蔵庫に入れて10分ほど漬けて完成。
油と一緒に調理することで、苦みがさらにマイルドになります。
マリネ風にしたり、ポテサラに混ぜ込んだり、アレンジいろいろ!
余分な水分を抜いてから漬けたゴーヤーは、苦みがぐんとやわらぎ、浅漬けですが甘酢の味もしみています。シャキシャキした食感も適度に残っていて、おつまみに、食事の箸休めにぴったりですよ。
そして、このスピードピクルスはアレンジして食べるのも美味しい! まずは、刺身用のゆでダコ、オニオンスライス、塩少々とオリーブオイルであえて、黒こしょうをふって「ゴーヤーピクルスのマリネ風」に。タコと玉ねぎの食感がプラスされて、見た目も味もコンビニの新作おつまみ誕生かも、というくらい気に入っています。水で締めたパスタやそうめんにたっぷりトッピングするのもいいですね。
それから、市販のポテトサラダに生ハムと一緒に混ぜ込む「ゴーヤーピクルスのポテサラ」も、お酒によく合ってオススメです。
そのままでも、アレンジしても美味しい使える一品です。ぜひ、おためしください!
作った人:北嶋佳奈
管理栄養士、フードコーディネーター。大学卒業後、飲食店勤務やフードコーディネーターアシスタントを経験し、独立。「こころもからだもよろこぶごはん」をテーマに美容・ダイエット・健康に関する料理本の出版、雑誌でのレシピ開発やコラム執筆、ラジオ・テレビ・イベントへの出演などで活動中。『小さなおかず365』(永岡書店)、『旬の野菜をもっとおいしく!デパ地下みたいな ごちそうサラダ』(宝島社)など著書多数。最新刊『一品で大満足!デパ地下みたいなごちそうサンドイッチ』(宝島社)は累計30万部越えのデパ地下シリーズ最新刊で、定番サンドから見た目も味も楽しいサンド、スープにサイドメニューレシピと全139レシピ掲載のボリュームある1冊。
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企画協力:フーディストノート
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