「われわれは見捨てられた」…避難指示はこの先4年に及ぶか「長期避難世帯」輪島の集落 復旧ほぼ手付かず

2024年9月19日 18時00分 有料会員限定記事
0

記事をマイページに保存し、『あとで読む』ことができます。ご利用には会員登録が必要です。

 能登半島地震の影響で土砂崩れの恐れがあるとして、集落全体が石川県から「長期避難世帯」に認定された同県輪島市町野町の寺山地区の住民による初の会合が同町であった。避難指示は長期に及ぶとみられ、今後の見通しは不明なまま。住民からは「今のままでは何も決められない。市はもっと情報を出してほしい」との声が上がった。(上田千秋、岩本雅子)

 寺山地区 住民によると、25世帯38人が居住。地震の際は周辺の県道や市道で土砂崩れが起きて孤立状態になり、住民は1月8、9日に自衛隊のヘリコプターなどで救助された。長期避難世帯には6月11日に認定された。能登半島地震では長期避難世帯として現在、石川県の奥能登2市2町と津幡町の計185世帯が認定されている。

◆「4年もほっておけば家は…」会合では不満続々

 「情報があまりに少なく、この先どちらを向いて進めばいいのか分からない」「市は、住民が自発的にどこか他の場所へ行くのを待っているんじゃないか」。15日、地区の住民の多くが暮らす仮設住宅「町野町第2団地」の集会室。出席した15人は次々に不満を口にした。

今後の対応を話し合う寺山地区の住民=15日、いずれも石川県輪島市町野町で

 市は地震以降、8月29日に町野支所で開いた住民懇談会で、避難指示解除には4年程度かかるとの見方などを示したのみ。会合では、早期に寺山地区の住民向けの説明会を催すよう市に求めるこ...

残り 556/1111 文字

この記事は会員限定です。

有料会員に登録すると
会員向け記事が読み放題
記事にコメントが書ける
紙面ビューアーが読める(プレミアム会員)

※宅配(紙)をご購読されている方は、お得な宅配プレミアムプラン(紙の購読料+300円)がオススメです。

会員登録について詳しく見る

よくある質問はこちら

記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。

記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。

記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。

記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。

カテゴリーをフォローする

  • 『カテゴリーをフォロー』すると、マイページでまとめて記事を読むことができます。会員の方のみご利用いただけます。

コメントを書く

ユーザー
コメント機能利用規約

おすすめ情報

社会の新着

記事一覧