「ラムトマうどん」のレシピ。上海で食べた羊肉のクセうま麺を思い出しながら作ってみた

こんにちは! ベトナム料理人キー山本です。

家でできるアジアご飯のレシピや調味料、食文化に関する情報を発信している僕が今日紹介したいのは、中国に旅行に行ったときに上海で食べた熱々の麺料理、羊肉烩麺(ヤンローフイメン)風の「ラムトマうどん」です。

たまたま入った上海の食堂でほとんどのお客さんが食べていた羊肉烩麺。「あれが食べたい」ジャスチャーを交えながらどうにかオーダーして食べたところ、これが感動の美味しさでした!

クリーミーな乳白色のスープは見た目とは違いあっさり薄味ながら、力強い羊のうま味に満ちあふれていて、ほどよいコシがある幅の広い平打ち麺と相性よし。注文が入ると、まんじゅうほどのサイズの生地を鮮やかな手つきで引っ張るように伸ばして麺にしていく様子は圧巻でした。

今回はそんなクセうま麺を思い出しながら、ラム肉の切り落としと幅広の冷凍きしめんで寒~い日にしみる一杯を作ってみました。羊肉と相性のいいトマトやにんにくも組み合わせて、中央アジアの麺料理ラグマンっぽさも楽しめますよ。

ラム肉さえあればそのほかは特別な材料なしでできますので、ぜひ作ってみてください。

 

キー山本の「ラムトマうどん」

【材料】(1人分)

  • 冷凍うどん(きしめんがおすすめ) 1玉
  • ラム肉(切り落とし) 120g
  • トマト 1/2個
  • にんにく 1かけ
  • しょうが 5g
  • 白菜 40g
  • 小ねぎ 2本
  • 乾燥きくらげ(あれば) 2g程度
  • バター 10g
  • 水 400ml
  • 塩 小さじ1
  • オイスターソース 小さじ1
  • 酒 小さじ1

(ラム肉の下味)

  • 塩 ひとつまみ
  • こしょう 少々

 

作り方

1. しょうがはみじん切りに、にんにくは粗めのみじん切りにします。小ねぎは小口切りに、白菜は細切りに、トマトは縦に5~6等分に切ります。

乾燥きくらげはたっぷりの水(分量外)に10分ほど浸して戻しておきます。

 

2. ボウルにラム肉を入れ、塩ひとつまみ、こしょう少々をふってよくもみ込み下味を付けます。

 

3. 鍋にバター、しょうが、にんにくを入れて弱火にかけ、にんにくのいい香りが立つまで炒めます。

 

4. トマト、下味を付けたラム肉も加えて中火にし、肉の色が全体的に変わるまで2~3分炒めます。

 

5. 水を加えて火を強め、沸騰したらアクをすくい、塩小さじ1、オイスターソース、酒を入れて混ぜます。

 

6. 冷凍のきしめん(凍ったままでOK)、白菜、戻したきくらげを入れて麺をほぐし、弱火にして3分ほど煮込みます。

 

7. 器に盛り付け、小ねぎをちらして完成。

 

ラム肉で大満足の一杯

できあがった「ラムトマうどん」は、ラム肉のクセのある香り、そして、ラム肉とトマトのうま味満点のスープがもう最高! そのスープが幅広のきしめんによくからみ、粗めに切ったにんにくのパンチもあって美味しいです。

ラム肉はほどよいかみごたえで、肉のうま味も感じます。白菜、きくらげの食感もいいアクセントになってくれますよ。

クセうまのスープはバターのコクもありつつ、トマトのほのかな酸味も加わって比較的あっさり。この感じも上海で食べた味に近くて大満足です。

シンプルな味付けで、ラム肉をはじめ素材のうま味をダイレクトに感じられるおすすめの一杯です。この冬にぜひおためしください。

それでは、また次の記事で会いましょう!

 

作った人:キー山本

ベトナム料理人。ベトナム屋台料理のキッチンカー「URIと台所。」の店主も務める。調理師免許を取得後、都内の高級中国料理店で修行。その後、ベトナム人の妻URIちゃんとの出会いをきっかけに二人で一緒にベトナム料理を学ぶ。家でできるアジアご飯をテーマに、アジア各国の美味しいもののレシピや調味料、食文化に関する情報などを発信中。好物は麺類全般。

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企画協力:フーディストノート

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