年末年始、コミュニケーションのあり方を考える記事まとめ

年の暮れの風物詩のひとつといえば「年賀状の作成」……というのは、過去のものになりつつあるかもしれません。SNSの普及などを背景に2025年用年賀はがきの当初の発行枚数はこれまでで最大の減少率と報じられています。
ただ、手段は変わっても人と人とのコミュニケーションは生活の中で欠かせないもの。今回は、コミュニケーションのあり方を考える記事をふりかえります。
意外にマスク姿でも不自由なし? 手話によるコミュニケーション
口を大きく開けたり目を見開いたり、表情豊かな印象の強い手話。コロナ禍のマスク生活ではさぞコミュニケーションに支障が出たのではと思いきや、意外にろう者同士だと、それほど不自由しなかったのだそう。荷物で片手がふさがっていたら片手で、両手がふさがっていたら顔のみで、と「普段から、使えない部分があっても他で補う工夫を自然としているから」と手話の研究者。制約がある中でも情報を的確に伝える工夫があるようです。
記事はこちら!→ 手話コミュニケーションはコロナ禍をどう乗り越えた? 関西学院大学 手話言語研究センターで聞いてみた。
「そんなつもりじゃなかった……」知っておきたい、絵文字の注意点
SNSやメールで欠かせないのが絵文字。文字のみでは伝えきれない表情や感情を補ってくれる便利なツールですが、使い方によっては意図どおりに受け取られないことも。絵文字が相手にどのように伝わっているか、送った側と受け取った側の双方に注目して研究している先生が、研究成果をもとに絵文字を使うときの注意点などを解説します。
記事はこちら!→ 絵文字によるコミュニケーションを研究する 中央大学の高橋先生に話をきいてみた
えーと、あのー、何を目指して研究するの? 会話の「非流暢性」
会話の中で無意識に多用しているであろう「えーと」「あのー」「・・(言い淀み)」。
会話の「非流暢性」を研究する先生によると、人間にとって本質的なのは書き言葉ではなく、子どものころから自然と覚えて話せるようになる音声言語。そして、その音声言語は「宿命的に非流暢」なのだそう。立板に水のように話せなくていい、これからも非流暢でいこう、と自信(?)がもてます。
記事はこちら!→ 「非流暢に話す」とは? 京都大学・定延先生に“非流暢性”の 研究とその先にあるものを聞いた。
「コーパス」ってどのように作るの? 何に活用される?
実際に使われている書き言葉や話し言葉を大量かつ体系的に集め、研究に必要な情報を付加して検索・分析できるようにした言葉のデータベースが「コーパス」。記事では、『日本語日常会話コーパス』の開発に取り組んだ先生が、日常会話の収集方法などを紹介。コーパスの活用方法について、音声認識技術などの情報処理分野のほか、医学など思いもよらない分野で役立つ可能性が紹介されています。
記事はこちら!→ 私たちの話し言葉は本当に変わってきたのか? 『日本語日常会話コーパス』の開発者、国立国語研究所の小磯先生に聞いてみた
生活に欠かせないものだからこそ、誤解や苦労も生まれやすいコミュニケーション。できれば気持ちよく、楽しく行いたいもの。これからも「えー」とか「うー」とか言いながら、努めたいと思います。
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