ブレーキが急須に?
乗らなくなった自動車は売って中古になることも、最後はスクラップとして潰されることもあります。
再利用できる素材もたくさんあるでしょうし、環境のために何かできないものか?
鋳物で伝統的な茶器になった
トヨタが廃品をアップサイクルして生まれたのは、急須・冷酒器。
山形鋳物の老舗・菊地保寿堂との共同開発で、ブレーキのディスクローターが伝統的な茶器に転生しました。
温度変化で色も変わる
容量は400ml。山形県にある月山の形をイメージして、ちょっと潰れたカプセル型がユニークです。
銀色を散らした藍色の急須は、冷凍庫で霜が張るくらい冷やし、日本酒を注ぐと徐々に色が変化します。一杯やる前にちょっとアガりますね。

モノの終わり方を考える
トヨタ構造デザインスタジオは、「捨てるところのないモノづくり」を目標に地球の環境のため廃棄の方法まで考えているとのこと。
自動車に使えるパーツは再利用し、できない素材は付加価値をつけアップサイクル。以前に包丁や鉄瓶、ガラスでアート作品を作った経緯があります。
元の車は何だろう?
クルマ好きの人なら、廃車になる前の車は何だったのか? を妄想するのも楽しいかと思います。高級車だったらちょっと嬉しいかも?