NVIDIAのメチャ高GPUの一部に不具合。性能が10%ダウンの可能性

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NVIDIAのメチャ高GPUの一部に不具合。性能が10%ダウンの可能性
Image: Kyle Barr / Adriano Contreras / Gizmodo

Nvidiaが1月に発表した最新GPU・GeForce RTX 50シリーズ。発売前から入手困難になると予想されていましたが、やはり発売した瞬間から品薄。高額転売が相次ぐなど(公式が転売対策も実施)、今いろんな意味で最も注目度の高いパーツとなっています。

が、悪い意味でさらに注目を集めることに。RTX 5070 Tiモデルとシリーズ最高位モデルであるRTX 5090で不具合報告があがっており、Nvidiaもこれを確認。一部のGPUで搭載されているROPの数が少ないことがわかりました。ROP数が少ない個体は本来の性能が発揮できません。

ROP数が少ない

RTX 50シリーズ最高位モデル、40万円という価格も話題のRTX 5090。発売後、無事入手&レビューしたユーザーから、ROP数が少ないと報告の声がネットにあがっていました。

本来あるべきROP数は176個。これが、一部問題のGPUカードでは168個、つまり8個足りない状態にあります。

ROP(レンダーアウトプットユニット)とは、レンダリング処理の最終過程を担当するパーツで、GPU性能の指標の1つ。これが足りていないということは、RTX 5090でアピールされる性能がでないということになります。Nvidiaが言うには、グラフィック性能が4%落ちるとのこと。RTX 5070 Tiは、96ROPのところ88ROPのものがあり、こちらも8個たりず。一部ユーザーからはプレイするゲームによっては性能10%ダウンの声もあがっています。

自分のGPUは大丈夫?

入手したGPUが不良品か否か。これ、シリアルナンバーとかではなく、自分で調べて報告しなければなりません。(テック系メディアのTechPowerUpが、チェックツールGPU-Zを提供しています。)まぁ、GPUしかもRTX 50をソッコーで入手するような人は、これをチェックするのも問題ないのでしょうけどね。

問題のGPUは交換対応するとNvidiaが発表しています。

問題があるGPUはごくわずか

ROP数が足りないGPUはほんのわずか。Nvidiaいわく、販売済みのRTX 5090・RTX 5070 Tiの0.5%程度で発生しているといいます

そもそも高額かつ入手困難なRTX 5090を手にできて、さらに0.5%の不具合に当たるってとんでもなく引きが強いですね…。

Source: The Verge