iFreeETF FANG+【316A】とは
またまた新しい東証上場ETFが登場しました。
iFreeETF FANG+、銘柄コード【316A】です。2025年1月10日に設定されました。大和アセットマネジメントが運用しています。このブログでは【316A】と呼びます。
インデックス連動商品を投資信託かETFのどちらで買うか。人によって好みが分かれるところだと思います。
どちらにも良さも不便な点もありますが、いずれにせよ、投資家にとって選択肢が増えることはありがたいことです。
ETFの信託報酬率は投資信託とは違い販売会社に落ちる費用がないため、概して言えばコスト面で投資信託より有利になることが多いです。
FANG+に関してもそうです。以下、【316A】を解説していきます。
FANG+インデックスの構成銘柄
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まずはFANG+を簡単にご紹介します。FANG+は略された呼び方で、正式名称があります。NYSE FANG+ Indexです。株式インデックスです。
FANGは4社の頭文字を取ったものです。
- フェイスブック(Facebook)
- アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)
- ネットフリックス(Netflix)
- グーグル(Google)
FANGに「プラス」という符号がついているのは、4社以外の企業が含まれ、10社で構成されるからです。
ご紹介した4社以外は、2025年1月現在
- クラウド・ストライク、ティッカー【CRWD】
- ブロードコム、ティッカー【AVGO】
- エヌビディア、ティッカー【NVDA】
- サービス・ナウ、ティッカー【NOW】
- マイクロソフト、ティッカー【MSFT】
- アップル、ティッカー【AAPL】
以上6社です。
出典: Intercontinental Exchange website
インデックスですから選定基準があります。FANG+ indexのルールブックでは、次の表に該当する銘柄から10銘柄を選定するとしています。このルールブックはICE(インターナショナルエクスチェンジ)に所属するニューヨーク証取が定めています。
銘柄はいわゆる、テクノロジー関連銘柄ですね。取引ボリュームや時価総額が考慮されます。
出典: Intercontinental Exchange website
銘柄見直しは、年4回、3の倍数の月ですが、必ずしも毎回何かが入れ替わるわけではありません。また年4回、10銘柄をイコールウエイトにリバランスするという面白いルールがあります。人気の時価総額加重平均ではありません。
10銘柄の値動きは同じではありませんから、3ヶ月に1度、10銘柄を10%ずつになるように、リバランスするということです。
FANG+インデックスのパフォーマンスを確認
パフォーマンスを5年で確認します。青がFANG+です。比較するために、緑でNASDAQ100、ピンクでS&P500を入れました。
他の2つよりもパフォーマンスがよく見えますが、FANG+は10銘柄のみですので、ボラティリティが大きいです。
出典:US版 Yahoo Finance
時代に乗ったインデックスですね。
FANG+の東証上場版、【316A】はコストが低い
円でFANG+に投資しようと考える人にとって、つい最近までの選択肢は投資信託でした。代表的なものは大和アセットマネジメントが運用する、iFreeNext FANG+インデックスです。
2018年1月に設定されています。純資産残高が5,500億円程度の大型投資信託です。
NISAのつみたて投資枠で購入できます。
パフォーマンスが良好でうれしい商品ですが、信託報酬は年率税込みで0.7755%と信託報酬は相対的には高めです。S&P500連動商品であれば、0.1%を切る商品があることを考えるとその高さが実感できると思います。
【316A】はそのコスト問題を少し改善したETFです。その残念な点がやや改善された商品が316Aです。信託報酬率が税込み年率0.605%です。気持ち安いですね。
出典: 大和アセットマネジメント website
NISAでは成長投資枠でしか取引できませんし、投資信託のように金額を指定して取引することはできません。
とはいえ、現状1口2,000円程度で投資できますから、お試し購入するハードルは比較的低いでしょう。値動きが大きいインデックスですから、マーケットでのプライスを見て取引できるETFの方が都合がいいかもしれません。
設定から1か月余りで純資産総額が230億円になり、投資家の人気の高さを反映しています。
流動性も新規上場銘柄としては合格点
【316A】はマーケットに流動性を提供する役割であるマーケットメイカーが存在している銘柄です。
上場間もない【316A】ですが、1日当たりの売買高が安定的に6~7桁あります。東証ETFとしては十分な水準と言っていいでしょう。
東証上場ETFですので、日本株個別株のように買えます。
当然ながらSBI証券、 楽天証券、 マネックス証券、 松井証券、、 auカブコム証券、ネット証券トップ5社が取り扱っています。
銘柄分散を抑え、リスク高めの投資をしたい方には選択肢となりうる商品です。圧倒的なパフォーマンスが広く支持される理由ですね。
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