政府は少子化対策の予算を増やし続けているが、出生数の減少に歯止めがかからない。独身研究家の荒川和久さんは「子育て関係の予算と少子化の改善には何の因果関係もない。背景には、『与える以上に奪う』という国の巧妙なカラクリがある」という――。
寝室のベッドに一人で座っている女性の背面
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「予算増で少子化解決」は幻想である

子育て関係の予算を増やせば少子化は解決する。

そんなことをいまだに政府の少子化対策の会議体などで言い続けている有識者がいます。驚くべきことに、新聞やテレビなどのマスメディアがそれを何の検証もすることなく報道していたりもします。