プレステ5はクジラの尾に見えなくもない。
カニになったPS one
初代Play Stationの小型版として2000年に発売されたゲームコンソール「PS one」。初代よりも曲線的なデザインが特長のPS oneですが、そのカーブを活かしてカニに魔改造されました。
I also turned my Playstaceans into a print. I couldn't pick one so I put them both on the same page 🥹 pic.twitter.com/wmQepBBSbM
— Anh Dang (@anhdangerous) October 13, 2024
実際に改造したのはユーチューバーのGingerOfOz氏ですが、デザインはビデオゲームのコンセプトアーティストであるAnh Dang氏のものをもとにしています。Dang氏はこのプレステガニを「Playstacean」と名付けました。
少し話が変わりますが、ネットでは“carcinisation(カニ化)”という言葉が、なぜかちょっとだけ盛り上がっています。これは甲殻類が進化を経て、カニのような生物になることを指すのですが、SNSではカニ化ミームもちらほら見つかります。PS oneも進化の末、カニになったということでしょうか。
閑話休題。GingerOfOz氏は米Gizmodoのインタビューに対し、2024年末にDang氏のアートワークを見た後、このデザインを計画し始めたと語っています。
「Playstaceanというネーミングも非常に遊び心がありますね。Dang氏のアートワークはPS oneそのもののデザインを完璧に活かしています。カニが好きな人は多いようですし、このコンソールは本当に良いニッチをつかんだと思います」

Playstaceanは、実際にゲームもプレイできます。カニの足のようなコントローラーは、eBayで購入したサードパーティ製のPlayStationコントローラーを改造して作り上げられました。メインボードにハンダ付けされたスイッチャーを通じて、ほとんど遅れることなく動きます。
実際のデザインプロセスは2024年12月に始まり、CADでデザインを始め、その後パーツを3Dプリントしました。コンソールを殻のように滑らかに仕上げるために、何度も試行錯誤されたようです。

コンソールを改造するDIYプロジェクトではマザーボードの正確な改造が必要ですが、カニ魔改造は、基板を浅いベースに収めるために、ボードの周辺にある接地部を切り取るだけで済んだそう。
ボード自体の改造は比較的簡単でしたが、コントローラーとメモリーカードのポートをDang氏のオリジナルデザインに合わせて角度を調整する作業は難しかったようで、1週間半もの時間を費やしたそうです。

残念ながら、Playstaceanを3Dプリントできるようにファイルを公開する予定は、今のところないそう。コントローラーの配線が完璧でなかったり、現在のバージョンにはまだ欠点があるとのことです。その探究心に驚きです。
米GizmodoがGingerOfOz氏に次に何を作るか尋ねたところ、Nintendo ゲームキューブ向けのものを制作中だとほのめかしました。次はどんな生き物を作り上げるのでしょうか。クラゲ形のゲームキューブとかあったら絶対かわいい!