27日午後2時すぎ、東京・千代田区飯田橋の秋田書店の本社ビルで、「屋上から火が出ている」と消防に通報がありました。
建て替え工事中だった7階建てのビルは一時、黒煙をあげて激しく燃えました。
ポンプ車など40台余りが出て、消火活動にあたった結果、火はおよそ2時間半後にほぼ消し止められました。
この火事で50代と60代の作業員の男性2人がけがをして病院に搬送されました。
いずれも意識があり、けがの程度は軽いとみられるということです。
ビルでは当時およそ20人が作業にあたり、ほかにも現場で手当てを受けた人がいるということです。
警視庁や消防は今後、詳しい出火の原因を調べることにしています。
現場は飯田橋駅から南東に400メートルほど離れたオフィスビルや店舗などが建ち並ぶところで、近くには東京ドームがあります。
東京 飯田橋 秋田書店本社ビル出火 2人けが 建て替え工事中
27日午後、東京 千代田区の秋田書店の本社ビルから火が出て、一時、激しく燃えました。ビルは建て替え工事中で作業員の男性2人がけがをして病院に搬送されました。

秋田書店 建て替え工事中の本社ビルで火災発生
「週刊少年チャンピオン」などを発行する出版社の「秋田書店」によりますと、火災が発生したのは、建て替え工事中だった東京 千代田区の本社ビルだということです。
このビルは1973年に建てられ、老朽化のためことし1月から建て替え工事を行っていて、火災発生当時は工事関係者しかいなかったとみられるということです。
秋田書店は社員を現場に派遣して、状況の確認を急いでいるとしています。
秋田書店「大変申し訳ない」
秋田書店は「飯田橋の秋田書店旧社屋の解体工事現場において火災が発生しました。原因詳細は現在調査中です。大変ご迷惑をおかけして申し訳ございません」とするコメントを発表しました。
近くの飲食店「火柱と黒煙見えた」

現場から30メートルほど離れた飲食店に勤める男性は、「午後2時すぎくらいにサイレンの音や行き交う人が多くなり、外に出てみたら、ビルの屋上付近から火柱と黒煙が見えた。現場のビルは解体作業中で、足場などが組まれていて、そのあたりが燃えていた。隣接するビルの人たちも避難していて、消防の人が現場に近づかないように呼びかけていました」と話していました。
隣のビルで仕事をしていた男性「突然火が舞い上がった」
道路を挟んだ隣のビルで仕事をしていた40代の男性は、「突然、火が舞い上がってすごい炎だったので避難しました。すごい炎でした。外に出たときは熱く、熱を感じて、見たことのないような炎でした。どうすればいいかあたふたして、怖かったです」と話していました。
近くの会社に勤める男性「黒い煙が出ていて火事に気づいた」
火災現場から30メートルほど離れた印刷会社に勤める40代の男性は「午後2時15分ごろに窓の外を見ると黒い煙が出ていて火事に気づいた。火が出たのは解体中のビルで、隣のアパレル関連会社が入ったビルにも燃え移っている。この会社は建物から人を退避させているようだ。周囲には規制線が張られているが混乱した様子はなく落ち着いているように見える」と話していました。
現場近くのアパレル会社 全員避難
現場近くにある7階建てのビルには制服などを手がけるアパレル会社が入っていて、親会社などによりますとふだんは100人ほどが働いていて、隣のビルで火災が発生したため全員が避難し、けがなどは無かったということです。