はじめましてキーカード。
ここまで上がりきったハードルを、やすやすと超えてくる任天堂のすごさを思い知ったNintendo Switch 2。
スペック的なお話は上のまとめを参照いただくとして、中でも大きく変わったのは、内蔵ストレージのパワーアップ。32GBから8倍の256GBへでっかく進化しました。
これだけ見ると誰が見ても喜ぶ進化なのですが、実はゲームカートリッジもリニューアルされることがその理由のようなんです。
容量アップの背後で「キーカード」が登場
初代Switchから8倍になった内蔵ストレージ256GB 。その理由はどうやら一部のSwitch 2用ゲームはゲームカートリッジにソフトが収録されないから…ということらしいのです。それってつまり、ダウンロード版しか出さないってこと? そう思う方もいるかもしれませんが少し違います。
キーカードというゲームのデータは入っていない、インターネット経由でゲームをダウンロードするための「キー」だけが入っているカードが販売されるという仕組みです。
これまでの物理メディアとの違い

物理メディアでは、挿したカートリッジから都度データの読み込みが行なわれます。インターネット環境がなくてももちろんプレイ可能です。一方でキーカードでは、初めてゲームをプレイするときに、インターネットに接続してデータをダウンロードする必要があります。
任天堂 公式サイトの「キーカード」で、プレイする流れを順を追って見ていきましょう。
①キーカードを本体に差し込みます。
②ソフト本編のデータをダウンロードします。
「キーカード」にはソフトを起動するための「キー(鍵)」のみが保存されており、遊ぶために必要なソフト本編のデータが含まれていないため、そのままではゲームを開始できません。
キーカードを差し込むことで、HOMEメニューに案内が表示されます。案内に従ってデータをダウンロードしてください。
なお、ダウンロードには本体保存メモリーまたはmicroSD Expressカードに、ソフト本編のデータを保存するための空き容量が必要です。必要な空き容量はパッケージ上に記載されています。
③ゲームをプレイします。
データのダウンロードが完了すると、ゲームをプレイできるようになります。インターネット接続が必要なのは初回のみです。2回目以降はインターネット接続環境がなくてもゲームを開始できますが、通常のパッケージ版と同様、キーカードを本体に差し込んでおく必要があります。
なお、別の本体に挿しても同じ手順で利用できます。
ゲーム体験にはどんな影響がある?
これまでパッケージ版を買っていたユーザーにとって、実際ゲーム体験は大きく変わりません。
ただし、これまで必要なかったカートリッジを挿した後にダウンロードが必要になるのは面倒かもしれません、またソフトの交換も手間がかかります。一方で中古市場にアクセスできるというのはメリットかもしれません。
今パッケージ版を買う人の理由は、家族や友人とソフトを気軽に貸し借りできるからだと思います。そこはご安心を。よくある質問として任天堂が答えてくれています。
遊びたい本体にキーカードを差し替えれば、どの本体でも遊べますか?
はい。 ただし、その本体ではじめてゲームを起動する際に、インターネットに接続してソフトを遊ぶためのデータ(ソフト本編のデータ)をダウンロードする必要があります。
現時点で任天堂やソフトメーカーが、キーカード方式をどの程度採用するのかはまだ分かっていません。価格の安い小型タイトルを、どうしても物理カートリッジ流通に乗せるための仕組みかも…なんて意見もあります。
発表後もまだまだ続報や考察の余地が楽しみなSwitch 2、発売は6月5日です。厳しい予約条件をチェックして、その日に備えましょう。