
Obsidian MCPサーバーをClaude Desktopで使ってみた
お疲れさまです。とーちです。
MCPの公式ページのExample Serversを眺めていたら Obsidian Markdown Notes というMCPサーバー(以後obsidian-mcp)があることを知りました。
Obsidianユーザーとしては、ぜひ試してみたいところです。この記事ではobsidian-mcpを実際に試してみた内容をお届けします。
インストール方法
今回はClaude DesktopをMCPクライアントとして使用します。Claude Desktopは既にインストールされている状態から始めます。
また、obsidian-mcpを使うためにはnpxコマンドが必要になります。このコマンドはNode.jsが入っていれば使えるはずです。
今回私が試した環境は以下のようなバージョンでした。
> node --version
v22.14.0
> npx --version
10.9.2
インストールは npx @smithery/cli install mcp-obsidian --client claude
コマンドで行います。
npxはNode Package Executorを意味しており、Node.jsプログラムを一時的に実行するためのコマンドとなっています。パッケージをグローバルにインストールせずに実行し、実行後は使用したパッケージを削除するといったイメージで、環境を汚さずにNode.jsプログラムを使用することができます。
上記のインストールコマンドでは、実際にはパッケージを恒久的にインストールするわけではなく、主にClaude Desktopの設定を行っています。
なお、obsidian-mcpはSmithery - Model Context Protocol RegistryというMCPサーバーを集めたサイト経由で提供されており、上記のClaude Desktopへの設定などもSmitheryが提供しているようです。
以下は実際のインストール時の様子です。
> npx @smithery/cli install mcp-obsidian --client claude
Need to install the following packages:
@smithery/cli@1.1.66
Ok to proceed? (y) y
? Would you like to help improve Smithery by sending anonymized usage data? # Smitheryの改善のために、匿名化された利用データを送信するかどうか
For information on Smithery's data policy, please visit: https://smithery.ai/docs/data-policy No
✔ Successfully resolved mcp-obsidian
? The path to your Obsidian vault. (required) <Obsidian Vaultのパスを入力>
mcp-obsidian successfully installed for claude
? Would you like to restart the claude app to apply changes? Yes # Claude Desktopを再起動するかどうか
Restarting claude app...
Claude has been restarted.
上記のコマンド実行後、 /Users/<username>/Library/Application Support/Claude/claude_desktop_config.json
を見ると以下のような内容が追加されていました。
"mcp-obsidian": {
"command": "npx",
"args": [
"-y",
"@smithery/cli@latest",
"run",
"mcp-obsidian",
"--config",
"\"{\\\"vaultPath\\\":\\\"<Obsidian Vaultのパス>\\\"}\""
]
}
自分の環境では、commandの箇所はフルパスに修正する必要がありました。which npx
でnpxのパスを確認して設定してください。設定ファイル修正後はClaude Desktopを再起動します。
起動したら、下記のハンマーのアイコンをクリックしましょう。
以下の2つのツールが追加されているはずです。
説明を読むと、ObsidianVaultからノートを検索するツール(search_notes)とノートを読み込むツール(read_notes)の2つが追加されているようですね。
実際に使ってみた
設定ができたのでClaude Desktopから何か質問をしてみます。
とりあえずこんな質問をしてみました。
かなり適当な質問でしたが、的確な答えを返していますね。まずsearch_notesで関連ノートを調べて、そのあとにread_notesで検索にヒットしたノートの内容を読み取っているようです。
こんな質問もしてみました。
自然なやり取りで目的のノートを探し出せそうですね。
ブログ記事の下書きのレビューもお願いしてみました。
これは良さそうですね。
もっと面白い使い道がありそうですが、ここで無料プランのリミットに達してしまいました。Claude Desktop以外のMCPクライアントが必要そうですね。Clineなどの別のMCPクライアントも試してみる価値がありそうです。
まとめ
以上、obsidian-mcpというMCPサーバーを試してみました。Obsidianのノート検索や内容の参照が自然な会話の中でできるようになり、非常に便利だと感じました。
MCPサーバーを使うことで、AIアシスタントの能力を大幅に拡張できる可能性を感じます。Obsidianのノートを参照するだけでなく、特定のテーマについて調べたり、ブログ記事のレビューを依頼したりと、様々な使い方ができそうです。
一方で既にMCPサーバーを使った悪用事例も見受けられますので、使用するMCPサーバーが安全かどうかはよく見極めて使うようにしましょう。信頼できるソースから提供されているMCPサーバーを選ぶことが重要です。
以上、とーちでした。