Obsidian MCPサーバーをClaude Desktopで使ってみた

Obsidian MCPサーバーをClaude Desktopで使ってみた

Obsidian MCPサーバーをClaude Desktopで使ってみた
Clock Icon2025.04.08

お疲れさまです。とーちです。

MCPの公式ページのExample Serversを眺めていたら Obsidian Markdown Notes というMCPサーバー(以後obsidian-mcp)があることを知りました。

Obsidianユーザーとしては、ぜひ試してみたいところです。この記事ではobsidian-mcpを実際に試してみた内容をお届けします。

インストール方法

今回はClaude DesktopをMCPクライアントとして使用します。Claude Desktopは既にインストールされている状態から始めます。

また、obsidian-mcpを使うためにはnpxコマンドが必要になります。このコマンドはNode.jsが入っていれば使えるはずです。

今回私が試した環境は以下のようなバージョンでした。

> node --version
v22.14.0
> npx --version
10.9.2

インストールは npx @smithery/cli install mcp-obsidian --client claude コマンドで行います。

npxはNode Package Executorを意味しており、Node.jsプログラムを一時的に実行するためのコマンドとなっています。パッケージをグローバルにインストールせずに実行し、実行後は使用したパッケージを削除するといったイメージで、環境を汚さずにNode.jsプログラムを使用することができます。

上記のインストールコマンドでは、実際にはパッケージを恒久的にインストールするわけではなく、主にClaude Desktopの設定を行っています。

なお、obsidian-mcpはSmithery - Model Context Protocol RegistryというMCPサーバーを集めたサイト経由で提供されており、上記のClaude Desktopへの設定などもSmitheryが提供しているようです。

以下は実際のインストール時の様子です。

> npx @smithery/cli install mcp-obsidian --client claude
Need to install the following packages:
@smithery/cli@1.1.66
Ok to proceed? (y) y

? Would you like to help improve Smithery by sending anonymized usage data? # Smitheryの改善のために、匿名化された利用データを送信するかどうか
For information on Smithery's data policy, please visit: https://smithery.ai/docs/data-policy No
✔ Successfully resolved mcp-obsidian
? The path to your Obsidian vault. (required) <Obsidian Vaultのパスを入力>
mcp-obsidian successfully installed for claude
? Would you like to restart the claude app to apply changes? Yes # Claude Desktopを再起動するかどうか
Restarting claude app...
Claude has been restarted.

上記のコマンド実行後、 /Users/<username>/Library/Application Support/Claude/claude_desktop_config.json を見ると以下のような内容が追加されていました。

    "mcp-obsidian": {
      "command": "npx",
      "args": [
        "-y",
        "@smithery/cli@latest",
        "run",
        "mcp-obsidian",
        "--config",
        "\"{\\\"vaultPath\\\":\\\"<Obsidian Vaultのパス>\\\"}\""
      ]
    }

自分の環境では、commandの箇所はフルパスに修正する必要がありました。which npx でnpxのパスを確認して設定してください。設定ファイル修正後はClaude Desktopを再起動します。

起動したら、下記のハンマーのアイコンをクリックしましょう。

Claude Desktopのツールアイコン

以下の2つのツールが追加されているはずです。

Obsidian MCPで追加された2つのツール

説明を読むと、ObsidianVaultからノートを検索するツール(search_notes)とノートを読み込むツール(read_notes)の2つが追加されているようですね。

実際に使ってみた

設定ができたのでClaude Desktopから何か質問をしてみます。

とりあえずこんな質問をしてみました。

Obsidianノートに関する質問と回答

かなり適当な質問でしたが、的確な答えを返していますね。まずsearch_notesで関連ノートを調べて、そのあとにread_notesで検索にヒットしたノートの内容を読み取っているようです。

こんな質問もしてみました。

別の質問例と回答

自然なやり取りで目的のノートを探し出せそうですね。

ブログ記事の下書きのレビューもお願いしてみました。

ブログ記事レビュー依頼と回答

これは良さそうですね。

もっと面白い使い道がありそうですが、ここで無料プランのリミットに達してしまいました。Claude Desktop以外のMCPクライアントが必要そうですね。Clineなどの別のMCPクライアントも試してみる価値がありそうです。

まとめ

以上、obsidian-mcpというMCPサーバーを試してみました。Obsidianのノート検索や内容の参照が自然な会話の中でできるようになり、非常に便利だと感じました。

MCPサーバーを使うことで、AIアシスタントの能力を大幅に拡張できる可能性を感じます。Obsidianのノートを参照するだけでなく、特定のテーマについて調べたり、ブログ記事のレビューを依頼したりと、様々な使い方ができそうです。

一方で既にMCPサーバーを使った悪用事例も見受けられますので、使用するMCPサーバーが安全かどうかはよく見極めて使うようにしましょう。信頼できるソースから提供されているMCPサーバーを選ぶことが重要です。

以上、とーちでした。

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