タスクによっては(もしかすると業務の大部分?)、生成AIにまかせたほうが自分でやるよりはるかに早くて質も高いのは認めざるを得ないところ。
いかにシームレスでマイクロに生成AIを活用できるかが業務効率化の肝になってきますよね。そうなると、日々使いまわすプロンプトの運用術は、重要な基本スキルといえそうです。
本記事では、「プロンプトづくり」「呼び出し」「管理」の3ステップでのプロンプト運用術を提案。テキスト入力効率化ツール「Text Blaze」の活用方法を中心にご紹介していきます。
プロンプトを考えたり呼び出したりがちょっと面倒……と考えている方、生成AIフレンドリーな環境づくりの一環としてぜひ参考にしてみてくださいね!
ステップ1. プロンプトづくり

なにか生成AIに作業させたい……と思い立ったときには、とりあえずAnthropicのコンソール、プロンプト生成画面を開くのがいいかも。
こちらで「Generate a prompt」(プロンプトを生成)をクリックします(開発者アカウントの登録が必要です)。

たとえば、「企画会議の議事録作成プロンプトをつくりたい」というときには、その内容と「それぞれの部門でのゴールやアクションを明確に記述する」といったように、雑に要望を付け足して「Generate」ボタンを押すだけで、プロンプトエンジニアリングの基本に忠実なたたき台が生成されます。

次の画面でプロンプトがうまく機能するかを試せて、内容を細かく調整できるのがポイント(出力が英語になるときはプロンプトの最後に「:en2ja」などを記述します)。
最近では、ChatGPTのoシリーズなどの思考モデルが自動で最適なプロンプトを適用してくれるケースが多いものの、フォーマットをカスタマイズして思いどおりの結果を得るためには、まだ自分でプロンプトを調整する手法は有効。
いちからプロンプトを考えるとなると少し気合がいりますが、たたき台を利用する方法ならハードルは低いのではないでしょうか。
Gemini Gemでもプロンプト作成できます!

今回ご紹介したAnthropicのプロンプト生成機能のほかに、OpenAIやGoogleなんかも同じような仕組み(Prompt Generationのプレイグラウンド/GeminiのGem機能)を用意してくれていますので、肌に合うものを使ってみてください。
ステップ2. プロンプトの呼び出し

珠玉のプロンプトも、活用するまでの手数が多いほど利用頻度は落ちてしまうもの。
Chrome拡張機能の「Text Blaze」を使うとブラウザでのプロンプト呼び出しが簡単になります。
先ほど作成したプロンプトを貼り付けてスニペットを作成。“/”(スラッシュ)から始まるショートカットを登録できます。
特筆すべきはクリップボードが活用できる点です。資料の内容をコピペして解説/分析してもらう……といった生成AI活用は機会が多いと思いますが、クリップボードをプロンプトに含めれば貼り付けの手間が省けます。

処理工程の多いプロンプトも、ショートカットで一瞬で呼び出せて便利。
また、ここのところ生成AIモデルのアップデートが頻繁ですが、新たなモデルで自作プロンプトの出力がどう変化するのかすぐに試せるのも嬉しいです。