ネコって非の打ち所がないほど可愛くないですか? 顔のサイズに対して溢れんばかりの大きな目、ちょろっと出る舌、肉球の独特な匂い、毛繕い直後のしっとりした毛並み…。数え上げればキリがなく、私と一緒に暮らしてくれていることが奇跡に思えるほど愛しいです。
あ、そうそう。あの柔らかくてたる〜んとしたお腹も究極に「よき」ですよね。ところで、あのたるみがちなお腹にへそってあるのでしょうか? IFLSが疑問を投げかけました。
結論から言うとへそはある
ネコにもへそはあります。でも、へその概念を理解しておく必要はあるかも。人間のへそは、お母さんとつながっていたへその緒が取れたあとの傷跡。ネコだってへその緒で母ネコと繋がって胎盤を通じて栄養を受け取って育ったので、生まれた後は同じような跡ができるんです。
ただし、毛に隠れていて目立たないことが多いため、見たことがある人が少ないだけ。あると知ったらめちゃくちゃ見てみたい。可愛いんだろうなぁ…。
カンガルーや魚にも「へそっぽい跡」?
へそがへその緒のあとなら、他の哺乳類にあっても不思議はありません。では、他の動物はどうなんでしょう?
実は、卵から生まれる爬虫類や魚、胎内で育つ一部の胎生魚や爬虫類も、卵黄嚢を介して母体から栄養を受け取ることがあり、このときに卵黄茎がつながっていた部分が「へそ」のような痕跡として残るケースもあるんです。
ウロコがあるからわかりにくいけれど、ヘビのお腹の隙間やジュゴンのお腹のしわにもへそのような痕跡が確認されているんですって。種類によって大きさや形、目立ち具合はさまざまらしいのですが、よ〜〜〜〜〜〜く観察したら見つけられるのかも。
恐竜にもへそが…!?
ちなみに、2022年には恐竜の化石から「へそに似た痕跡(umbilical scar)」が確認されたという研究結果も発表されています。 BMCに掲載された論文にその写真が掲載されていますが、想像していたよりもわかりにくい。でも、恐竜もネコもヘビも私たちと同じようなへそ(っぽいもの)があるなんて、なんだか親近感が湧いちゃいますね。
Source: IFLS