“ネットの性的広告表示 改善を” 業界団体に10万人分署名提出

子どもも閲覧するインターネットのサイトに、性的な広告が表示されるケースが相次いでいるとして、保護者などの有志が状況の改善を求めて、広告配信に関わる業界団体におよそ10万人分の署名を提出しました。

署名を提出したのは子育て中の母親などの有志で作るグループで、子どもも閲覧するサイトに、性的な広告が表示される状況の改善を求めて、去年9月から、オンラインで署名を募っていました。

これまでに10万人余りの署名が集まったということで、16日、ネット広告の配信会社や、サイトの運営会社などで作る「日本インタラクティブ広告協会」を訪れ、署名を提出しました。

グループでは、性犯罪を肯定するなど、性的な広告の不適切な事例について、会員企業などに啓発活動を行うことや、消費者からの声を集める窓口の設置など、対策の強化を要望したということです。

性的広告をめぐっては、先月、料理のレシピを紹介する複数のサイトに意図せず表示され、問題となる事案があったほか、国の調査で、学校の学習用端末でも表示されるケースが報告されていて、対策を求める声が広がっています。

グループの代表を務める30代の母親は「問題だと感じている多くの声があることを受け止めてほしい。露骨に性的な広告がいきなり出ることを不安に思うことなく、安心して使えるネット空間になってほしい」と話していました。