限界を知らない男、トム・クルーズ来日! 「ファイナル」なミッションの舞台裏

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  • author Nao Machida
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限界を知らない男、トム・クルーズ来日! 「ファイナル」なミッションの舞台裏

ゴールデンウィーク明けの眠気を吹き飛ばしてくれそうな超大作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニングを引っさげて、トム・クルーズ御一行が来日しました!

映画の常識を変え、不可能を可能にし続けてきたシリーズの集大成とされる今作。トム・クルーズ演じるイーサン・ハントの運命は? そして、タイトルに含まれる“ファイナル”の意味とは…?

Video: パラマウント・ピクチャーズ(日本版) / YouTube

今回ギズモードがお邪魔したのは、5月7日に開催された来日記者会見。

トム、ヘイリー・アトウェル、サイモン・ペッグ、ポム・クレメンティエフ、グレッグ・ターザン・デイヴィス、そして、トムがMcQと呼ぶ盟友のクリストファー・マッカリー監督が登壇し、作品への想いをたっぷりと語ってくれました。

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前日のジャパンプレミアでは、颯爽とレッドカーペットを歩き、雨も気にせず時間をかけてファンと交流する姿が印象的だったトム。夜には約300人の日本のファンと一緒に新作を鑑賞したそうです。

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Photo: ©2025 PARAMOUNT PICTURES.

トム&McQ、映画づくりは終わらない「人生そのもの」

トム・クルーズ:とても美しい体験でした。実はキャストにも、日本の観客と一緒に初めて作品を観てもらったんです。

McQと僕は『トップガン マーヴェリック』『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』を7年かけて制作したのですが、今作の字幕版は数日前に完成したばかり。日本の皆さんの反応を見ることができて素晴らしかったです。昨夜のことは絶対に忘れません。

そんなトムが「出会った瞬間に、自分は彼とずっと仕事をするんだと確信した」と語る、クリストファー・マッカリー監督は、トムとの長年のパートナーシップについて次のように語りました。

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Photo: ©2025 PARAMOUNT PICTURES.

クリストファー・マッカリー監督:(トムとのパートナーシップは)“ときどき制作に中断される、映画についての長い会話”という感じかな(笑)。僕たちは出勤や移動も一緒だし、パンデミックの間も共に過ごして、3作品を同時に制作しました。今でもしょっちゅう一緒に過ごしています。時にトムは僕のドライバーであり、パイロットでもあるんです(笑)。

ベンジーがチームをリード?

トムが『ショーン・オブ・ザ・デッド』での演技に魅了されて『ミッション:インポッシブル』シリーズに誘ったというサイモン・ペッグは、2006年公開の3作目から出演しています。

最新作では、彼の演じるベンジーに少し変化があったようです。

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Photo: ©2025 PARAMOUNT PICTURES.

サイモン・ペッグ:今作でベンジーは、初めてチームをリードすることになります。暗殺者(パリス)と政府エージェント(ドガ)と泥棒(グレース)を指導しなければならなくて大変だったけど、とても楽しかったです(笑)。

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Photo: ©2025 PARAMOUNT PICTURES.

グレース役のヘイリー・アトウェル、パリス役のポム・クレメンティエフ、ドガ役のグレッグ・ターザン・デイヴィも、ネタバレを避けるべく言葉を選びながら、それぞれの役についてコメントしました。

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Photo: ©2025 PARAMOUNT PICTURES.
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Photo: ©2025 PARAMOUNT PICTURES.

ヘイリー:今作のグレースは、チームの一員ではあるのですが、属するということは“大切な仲間を失う恐れを抱える”ということにもなります。自分の野望のためではなく、より大きな目的のために、お互いに支え合ってやるべき仕事をしなければ、という思いを持っているんです。


ポム:前作では一匹オオカミのような敵キャラクターだったのですが、今作では他のキャラクターと一緒にいるシーンがかなりあります。もっと彼女の繊細な一面が見られるはずです。


グレッグ:あまり多くは語れないのですが(笑)、ドガは今作でイーサン・ハントが本当に正しい判断をしているのか、ということを考え始めます。

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Photo: ©2025 PARAMOUNT PICTURES.

トム・クルーズ、人類未体験の「翼歩き」の極意を語る

そして、『ミッション:インポッシブル』シリーズに欠かせないのは、想像を絶するスケールのアクションシークエンスの数々。

今作では、縦横無尽に旋回する小型プロペラ機の上でのスタントが話題を呼んでいます。

トム:今作では何年もかけてウィングウォーキング(飛行機の翼の上でのスタント)の計画を練りました。McQが「ここからここまで2秒で動いて」とか軽く言うので、「それは物理的に無理だよ」と言ったんです。それで、「一番良いのは自分で試してみることだね。実際に翼の上で感じてみて」と提案しました。


監督:トムから20分のチュートリアルを受けて、実際に歩いてみたのですが、最高の体験でした。すごく楽しかったし、ぜひまたやりたいです。


トム:ウィングウォーキングの撮影時は、呼吸もできないくらい風圧が凄まじかったです。物理的にかなり困難で、全身の筋肉を消耗しました。ただ翼の上を歩くだけでなく、演じながら空間を移動するわけですから。

パイロットにもトレーニングしてもらって、時間をかけて準備しました。翼の上で数分を過ごすと、動けなくなるほど体力が奪われるので、筋肉にエネルギーが回るように日々トレーニングを積んでいました。

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Photo: ©2025 PARAMOUNT PICTURES.

シリーズの誕生から30年経っても、変わらずにハードなアクションをこなすトム。その力は一体どこから来るのでしょうか?

トム:絶対的な情熱と愛です。これは仕事ではなく、自分自身であり、僕の人生なんです。僕は常に目標を持っていて、人間や人生に興味があり、学ぶことやチャレンジが大好きなんです。難しいとか大変とかは構わない、とにかく何があっても諦めません。人生は冒険です。

「怖くない?」とよく聞かれますが、もちろん怖いです。いろんなことをするなかで、さまざまな感情が湧いてくるのですが、僕には問題ありません。それこそが僕の仕事なんです。僕は人々を楽しませることが大好きですし、自分がどれだけ光栄な立場にいるかということを、当たり前に思わないようにしています。

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Photo: ©2025 PARAMOUNT PICTURES.

最後の一言までスーパースターだったトムの勇姿は、ぜひ大きなスクリーンで!

『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』は、5月23日からの全国公開に先駆け、5月17日より5月22日の期間に先行上映されることが決定しています。

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Photo: ©2025 PARAMOUNT PICTURES.

ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング

■全米公開:5月23日

■原題:Mission: Impossible – The Final Reckoning

■配給:東和ピクチャーズ

©2025 PARAMOUNT PICTURES.

Source : 『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』