Googleが映画ビジネスに進出。その目的は新技術のアピール

  • author Laura Newcombe - Gizmodo US
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Googleが映画ビジネスに進出。その目的は新技術のアピール
Image: ssuaphotos / Shutterstock.com

Google(グーグル)が映画・テレビ番組の制作に乗り出したという話が聞こえてきました。

もしかしたらGoogle印のコンテンツ配信サービスでもやるのかな?と思いきや、メディア制作進出への理由は別にあるようです。

技術力をもっと知ってほしい

Googleは制作会社のRange Media Partnersと提携し、映画・テレビ番組の制作会社「100 Zeros」を立ち上げていました。ここでドキュメンタリーやリアリティ番組も含め、さまざまなコンテンツを制作していく方針だそう。

Business Insiderによれば、メディア進出の目標はオリジナルコンテンツの制作…ではなくて、Googleが開発する新技術を普及させることです。

もっといえば、Googleの新技術をポジティブに宣伝すること。例えばGoogleマップで使える「イマーシブ ビュー」など、発表したけど今ひとつ盛り上がっていないツールを広め、特に若者層に知ってもらい、使ってもらい、ポップカルチャーになるきっかけを作ることがミッションです。

特に宣伝はしていないものの、すでに100 Zerosは始動しており、昨年公開されたインディーズのホラー映画『Cuckoo』にも出資していたとのこと。

Googleのメディア制作進出は他にもあります。4月にはRange Mediaと提携し、人類とAIの関係を描くオリジナル短編映画を制作すると発表しています。

このときGoogleの中の人であるミラ・レーン氏は、「AIがSFの世界から私たちの日常へとやってくる上で、この技術とどう共存していくかを模索かつ示すのに、映画はいい機会になると考えています」と、Varietyの取材にてコメントしています。