Google(グーグル)が映画・テレビ番組の制作に乗り出したという話が聞こえてきました。
もしかしたらGoogle印のコンテンツ配信サービスでもやるのかな?と思いきや、メディア制作進出への理由は別にあるようです。
技術力をもっと知ってほしい
Googleは制作会社のRange Media Partnersと提携し、映画・テレビ番組の制作会社「100 Zeros」を立ち上げていました。ここでドキュメンタリーやリアリティ番組も含め、さまざまなコンテンツを制作していく方針だそう。
Business Insiderによれば、メディア進出の目標はオリジナルコンテンツの制作…ではなくて、Googleが開発する新技術を普及させることです。
もっといえば、Googleの新技術をポジティブに宣伝すること。例えばGoogleマップで使える「イマーシブ ビュー」など、発表したけど今ひとつ盛り上がっていないツールを広め、特に若者層に知ってもらい、使ってもらい、ポップカルチャーになるきっかけを作ることがミッションです。
特に宣伝はしていないものの、すでに100 Zerosは始動しており、昨年公開されたインディーズのホラー映画『Cuckoo』にも出資していたとのこと。
Googleのメディア制作進出は他にもあります。4月にはRange Mediaと提携し、人類とAIの関係を描くオリジナル短編映画を制作すると発表しています。
このときGoogleの中の人であるミラ・レーン氏は、「AIがSFの世界から私たちの日常へとやってくる上で、この技術とどう共存していくかを模索かつ示すのに、映画はいい機会になると考えています」と、Varietyの取材にてコメントしています。