今日はごはんを作る気力がゼロだった。

なぜなら、ごはんを炊こうと炊飯器の前に立ったはずが……気づけば洗濯機のスタートボタンを押していたからだ。どこでどう間違えたのか、自分でも謎。

もちろん、ごはんは炊けていなかった。麺の気分でもない。かといって外食に行くほどのテンションでもなく、ストック棚をぼんやり見ていたら……いた。

石井食品の「佰にぎり」たちが。

非常食として置いていたつもりだったけど、こういう“非常な日常”にも効くのか? と半信半疑で食べてみたのは、以前紹介した「どこでもイシイを食べようセット」の中のひとつ。

京都の人気店「佰食屋(ひゃくしょくや)」とコラボしたおにぎり「佰にぎり」だ。常温で100日保存できて、しかも無添加。

あとは味さえよければ……なんだけど、さてどうだろう。

・佰食屋とは?

京都にある佰食屋はステーキ丼が名物で、1日100食限定、ランチ営業のみなどいろんな意味で飲食業界に新たな風を吹かせた人気店だ。

そんな革新的なお店と石井食品がコラボしているなんて知らなかった! 

・個性豊かなバリエーション

「佰にぎり」のラインナップは5種類。

佰食屋の人気メニュー、国産牛ステーキ丼をイメージした「ステーキ丼味」の他、「カレー味」「炒飯味」、やさしいシリーズとして「鶏ごぼう飯味」「チキンライス味」が入っていた。
※イシイの佰にぎりおためしセット(5種×2袋)2,600円(税込・送料別)

ちなみに保存料なしで100日もつのは、真空&加熱殺菌の技術によるもの。さすが、無添加技術に強い石井食品ならではだ。

それでは、レンジで温め、ひとつずつ実際にいただいていく。


・ステーキ丼味

まずは、佰食屋といえば……のステーキ丼味から。開けた瞬間に漂う炭火のような香ばしさがインパクト大。

牛肉の存在感がしっかりあり、ごはんの染み具合も含め、想像以上に “丼” になっている。

これ一つで満足感があるが、佰食屋のステーキ丼が食べたくなってきた……。


・カレー味

ありそうでない、カレー味のおにぎり。こちらも開けた瞬間、香りがすごい。

スパイスの輪郭がくっきりしていて、ドライカレーを食べているような感覚に近い。チーズを乗せて焼いてもいいかも。

ただ、小さな子どもには辛い。私にも辛かったから、多分私の舌は子ども。

・炒飯味

こちらも上記3点と同様にコショウ感が強いので好みが分かれそう。

ただ、スパイシーさがある炒飯として結構おいしい。

なんとなく、おにぎりとして包み直し、公園で食べてみたが問題なくおいしかった。

むしろ外で食べることでおいしさがプラスされたような。


・鶏ごぼう飯味

ここから「やさしいシリーズ」に突入。

鶏とごぼうの食感がアクセントになっていて、まさに和風のホッとする味わい。ほかの商品もそうなんだけど、具材の存在感があるので食べ応えがある。

強く主張しすぎないけど、噛むほどにおいしいタイプ。個人的に一番好きかも。


・チキンライス味

最後は、レンジではなく、湯煎で温めてみる。非常時は電気が使えないこともあるけど、ガスコンロと水があれば、湯煎は可能。

レンジに比べて全体的に均等にあたたまって、食感もやわらかい印象。

しまった、全部この方法にすればよかったかも。気になる味はやさしいチキンライス。卵を追加すれば完全にオムライスだ。

・総評

保存食って「味はまあ、非常時だし……」ってなるものも多いけど、これは普通においしい

あえて、贅沢を言うとステーキ丼味やカレー味、炒飯味も、少しスパイシーなので子どもでも食べられるやさしい味バージョンがあると嬉しいかも。

非常食としてはもちろん、炊飯器のスイッチを押し忘れた日にも最適。

ストックにこれがあるだけで、きっと気持ちに余裕ができるかも。

あぁ、でもやっぱりホンモノの佰食屋に行ってみたいなぁ……。

参考リンク:イシイの佰にぎり
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.
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